明神平⇔伊勢辻山・明神平⇔桧塚 4月!

日時  2007年 4月29日〜30日
天気  

登山コース
 1日目  大又林道終点   ⇒   明神平  ⇒   水無山 ⇒ 国見山 ⇒ 赤ゾレ山 ⇒ 伊勢辻山 ………… 明神平
        10時20分        12時20分                              15時         16時30分
                    (昼食・テント設営1時間)                                   

 2日目  明神平  ⇒ 明神岳 ⇒   桧塚奥峰   ⇒   桧塚 …………… 明神平   ⇒    大又林道終点
       7時15分           8時20分(10分)  8時45分(15分)   10時10分        12時30分
                                                 (テント撤収・昼食)          (歩数 40275歩)          

―1日目―
『明神平でテント泊して周辺の山を歩く』
2年前の5月、2ヶ月前に骨折した足の指が疼いて途中で断念、1ヶ月後に再挑戦しましたが、明神平で巨大ヘビに遭遇、怖くて下山しました。
3度試みて、やっと実現しました。
大又林道の駐車場に10時頃到着、ほぼ満車状態で空いているスペースを何とか探し車を停めます。
何時もより時間を掛け準備運動して、60リットル・約20キログラムのザックを背負います。
コンクリートの林道をゆっくり歩きます。
後から引っ張られるような重み、10分も歩けば休憩したくなりますが、我慢して2本のポールでバランスを取りながら一歩一歩進みます。
年配のご夫婦やペット連れのご家族に先を譲り、疲れてもザックを下ろす事無く立止まって水分補給し、また歩き出します。
普段なら1時間20分ぐらいで明神平に着きますが、2時間掛かりました。
明神平に着いてザックを下ろし、暫し休憩。。。
天理大小屋の前と林の中にテントが張ってあります。
思っていた場所を先に取られ、その近くに張る事も出来ず、東屋下の平らな所にテントを設営しました。
天気は良いが、時たま強い風が吹くので、風上の方向にロープを張り石で固定しました。
昼食を簡単に済ませ、サブザックを背負って出発です。

大又林道から新緑の眺め 明神の滝 バイケンソウの小道 ソロテントを張て
 
『北部台高縦走』 伊勢辻山まで歩けたらなぁ〜
重いザックからサブザックへ、本当に軽く感じます。
オーバーペースになりそうな気持ちを抑えて、快調に水無山までの急坂を登ります。
水無山の山頂は自然林に覆われていますが、まだ新葉が出ていない木々の間から西方の薊岳、東方の桧塚が望めました。
ここからは、なだらかなアップダウンを繰り返しながら伊勢辻山まで稜線の歩きとなります。
木々はまだ茶色一色で芽吹きには少し早かったけれど、足元のバイケンソウが鮮やかな緑色できれいでした。
国見山への途中にある“ウシロー”は、前山から薊岳に続く稜線や遠く大峰山系も望めます。
馬駈ヶ場では、深い谷を越え笹原が美しい桧塚の稜線が望め、赤ゾレ山と伊勢辻山は山頂部に樹木ないので展望がよく、
今、歩いて来た水無山にかけての稜線が一望できます。 と思うのですが、伊勢辻山の山頂からは殆ど景色を見てません。 と言うのも〜
伊勢辻山で写真を撮ろうと思ったら、「えぇぇぇ! デジカメがない。」 ザックに取り付けてあるカメラケースが空、冷汗がドバ〜と出る。
赤ゾレ山からの途中で落とした? 「どうしょう どうしょう」 (^_^;Aアセアセ…
デジカメ本体も大事ですが、週明けに必要な仕事関係の画像も少しあるので…(-_-)!!
伊勢辻山山頂に着いたところですが、とりあえず戻る事に、焦る気持ちを抑え 「落着け・落着け!」 
下を見ながら来た道を戻りました (p_‐)  赤ゾレ山山頂への分岐まで来ましたが、ありません。
もう一度 赤ゾレ山山頂へ、焦っていない積もりでも、この登りは堪えました。 
太ももが攣ってしまいました。攣った足を手で叩き、もがきながら登りました。 少し大げさ
「あ・あ・あ、ありました。」 山頂の木の下、枯れ草の上にありました。「よかったぁ〜」 「ふぅ〜」 
ホットして枯れ草の上に寝転んでしまいました。
最近、山で物をよく落とします。先日も大和葛城山でSPのコットンミニタオルを無くしました。
私にとってはスゴク大事な物でも、山中に落とせばゴミ、気を付けなければ…
で、伊勢辻山まで行きましたが、アップする写真もなく山頂からの眺めも殆ど記憶にありません 勿論、登った気もしませんでした。
まぁ〜何はともあれ、デジカメがあってヨカッタ! です。
明神平に戻る事に
攣った足も徐々に回復し周辺の景色を楽しみながら、気持ちいい歩きを堪能しました。
明神平では、多くの登山者がいましたが、伊勢辻山まで歩いて5〜6人のグループと単独で縦走していた人しか会っていません。
単独の人は暗くなるまで歩いてテン泊すると言っていました。
                 
水無山山頂(1414m) 軽快な尾根の歩き 桧塚 ウシローからの眺め右は薊岳
国見山山頂で記念写真
(1418.7m)
赤ゾレ山と伊勢辻山 赤ゾレ山の鞍部にある小池 赤ゾレ山山頂で記念写真
足元にデジカメがありました。

水無山から荒れた地肌を下るとあしび山荘や東屋が見え、私のテントもある事がわかってホットしました。
テントの数も増え、私の少し離れた所にも二人組が、
4時半に帰って来ました。
とりあえずコーヒーが飲みたい! 天理大小屋の奥、森の中を5分ほど歩くと水場があります。
手にすくって頂く、冷たく美味しい! 汗ばんだ顔も洗わせて貰う、気持ち良い
携帯用ウォータータンクに水を入れてテントへ、今日1日履いていた登山靴を脱ぎサンダルに履き替えます。
濃い目のインスタントコーヒーを飲む。「ホッ!」
歩いている時は、心地よい風も陽が陰ると肌寒くなってきました。
明るい内に夕食の準備して…と言っても湯を注ぐだけのアルファー米にレトルトカレー、それでも食べれば体が温まり美味しかったです。
山の上は日の入りが遅いが、陽が沈めば星の明かりだけで真暗になります。
陽が沈み夜になるまでの一時の間、空色が幾多にも変化して幻想的でした。
外は寒いのでテントの中へ入り、アンダーウエア上下を重ね着してシェラフに包まりました。
ヘットランプの明かりで、今日歩いたメモを整理したり、何時ものようにウォークマンで音楽を聞いたりして寝るまでの一時を過しました。
8時ごろ外の気温4度、風が冷たいが、星がきれいでした。
夜中、寒くて何度も目が覚めました。

朝4時半ごろ、二人組が朝食を摂っている食器の音で目覚めました。
起きても寒くてテントから出る事が出来ず、シェラフに入ったままでじっとしていました。
5時頃、外に出る、気温0度でした。寒いはずです。 二人組は縦走のため明神平を後にしました。
私は寒さでいじけてしまい再びテントの中に… ウトウトして起きたのが、6時半。
朝食を摂って、山歩きの準備をします。
午前中に桧塚まで歩いて来ようと思っています。                          明神平の夕陽と朝日
水無山の下山道から明神平 夕食 あしび山荘と夕陽 朝5時の気温が0度

―2日目―
7時過ぎ出発です。
今日も天気が良さそうです。
三塚分岐で左の明神岳方向に、ヤセ尾根の木々の隙間から薊岳・木ノ実矢塚、その奥に白鬚岳、そして大普賢岳や弥山・八経ヶ岳と続く
大峰の山々が望めます。
去年一昨年の此の日、残雪の弥山・八経ヶ岳に登りましたが、今季は暖冬だったので雪も少なくて、もう融けただろうか。
明神岳では、小さな案内板に従い、左の尾根を下ります。
広いブナの森で、今はまだ茶色一色ですが、新緑や秋の紅葉時に是非もう一度歩いて見たい所です。
シカの親子が、私を見ながら白い尻毛を出して深い森の奥に消えて行きました。
なだらかなアップダウンの森をぬけると前方が開け一面笹原の稜線が。
急な斜面を凄い勢いでシカの群が下って行きます。稜線をマナコ谷から登って来られた数人のグループも見えます。
少し急坂を登れば、三重県の最高峰、桧塚奥峰です。
山頂の木にぶら下っている案内板には、1441mと書いてありますが、地図には1432mになっています。
樹木で展望は良くないですが、少し南に下ると南部台高の山々が望めました。
ここから東に下って鞍部でマナコ谷からの登山道と合流し少し登ると桧塚です。
桧塚奥峰から桧塚に至る途中の稜線は見晴らしがすごく良いです。
昨日歩いた水無山〜伊勢辻山、その先の高見山〜三峰山の稜線や室生・曽爾村の住塚山、国見山、倶留尊山も望めました。
桧塚山頂には、三等三角点があります。 少し休憩した後、展望を楽しみながら引き返すことにしました。
三ツ塚分岐 明神岳(1432m)左…桧塚 ブナ林と笹の登山道 急斜面を下るシカの群(中央)
マウスオーバー
桧塚奥峰(1420m)
マウスオーバー
昨日歩いた。
国見山・赤ゾレ山・伊勢辻山
 マナコ谷へ下る笹原の稜線
 三峰山や住塚山・倶留尊山
 望めた。
桧塚(1402m)
三等三角点の標石がある。
マウスオーバー
タムシバの花 明神岳から
白鬚岳と大峰の山々
前山から
明神平・水無山〜伊勢辻山
多少軽くなった
60リットルのザック

朝の早い歩きでしたので、桧塚までは他の登山者と会う事もなく、静かで景色も良く、シカの群にも遭遇し自然を満喫出来ました。
10時過ぎに明神平に戻って来て、お腹が空いたので、大分早いランチ(カップメン)を食べてテントを片付けました。
少し軽くなったザックを背負い、途中で会う登山者に挨拶しながら下山しました。
『明神平でテント泊して周辺の山を歩く』 実行するまでは、不安はありましたが、2日間を山で一人過して凄く楽しかったし、
有意義な一時でした。
秋の紅葉シーズンにもう一度来ようと思っています。